何もないまま放課後となった。




 当然仲の良い子なんて出来ていない。





 前の学校の2Aのぐるちゃを見て、ため息をついた。


 もう、いない存在として扱われている私。


 今私が顔を出したら、きっとみんなは腫れものを扱うように接するだろう。






 もうあっても仕方ない、そのアプリを削除した。








 今更部活にはいる気にもなれない私はまっすぐ家に向かう。


 だけどそのまえに、優哉さんの病室に向かう。


 憐ちゃんは、部活があるから1人で。











「誰も私のことしらないとこに来たって、何も変わんないじゃないか」












 前の学校では親のことで同情され、この学校では…………。



 そんなことをふと、呟いてみる。



 呟いて、乾いた笑いがこぼれた。




 壊れてしまいそうだ。