何個かしか置いていない段ボールを片付けるのは、とても簡単なことだ。





 だけど、どの箱にもお母さんとお父さんの思い出がいっぱい詰まっている。




 一箱空けるだけでいっぱい泣いて、疲れて眠ってしまっていたらしい。








 目が覚めると、水色だった空もオレンジ色に染まっていた。





 窓の外を見る私を、オレンジ色の光が包み込む。







 そこから見えた景色が、綺麗で、私には眩しすぎて、




この部屋の窓より少し短い薄い黄色のカーテンをしめる。











 無性にサイダーが飲みたくなった。






 1階におりる。



 ダイニングテーブルの上に置き手紙があった。