次の日の朝。憐ちゃんに迎えにきてもらえるらしい。




./ピンポ-ン









「朋ちゃん、憐くん来たわよー」
「今行くー!」










 前の学校とは違い、セーラー服に身を包んだ私。



 おばあちゃんが用意してくれた新品のセーラー服。



 1年しか着ないのに、申し訳なくなる。






 髪の毛は、左耳の下あたりでお婆ちゃんに結ってもらった。



 鏡で自分の姿を確認する。









「よし、頑張るぞ!」









 気合いを入れて、階段を駆け下りた。


 玄関のところに、学ランを着た憐ちゃんがいた。









「それじゃいってきまーす!!」
「朋ちゃん、いってらっしゃい。憐くん。朋ちゃんをよろしくね」
「はい。行ってきます」









 憐ちゃんはおばあちゃんに深々と頭を下げ、2人で家を出た。