「今日で、最後なんだねー…」
「何言ってんの。お見舞い、来るよ?いっぱい」










 にへらっと笑う私に、優哉さんは驚いた顔をしたあとに


 私をぎゅっと抱きしめた。










「ゆ…優哉さん?」
「ありがと、朋ちゃんっ」











 弱々しく呟いた優哉さん。



 私もぎゅって抱きしめ返す。










「うん…」
「朋ちゃん、あのね。聞いて欲しいことがあるんだ…」










 優哉さんは、ぎゅっと抱きしめていた手を少し緩め、私の耳元で囁く。




 それが何だかくすぐったくて、恥ずかしくて顔を赤くする。















「朋ちゃん、俺ね……?」