「苦しかったね」
「うんっ……」

「悲しかったね」
「うんっ……」

「もう1人じゃないからねっ……」













 うんっと返そうとしたところで、



 ぎゅっと身体が苦しくなった。





 それが何かに気が付くまで、そう時間はかからなかった。







 あぁ、抱きしめられてるんだ。






 暖かい、とっても、暖かいや……。










 私もぎゅっと抱きしめ返す。














「でもね、俺1つだけ納得いかないことがあるんだ」















 優哉さんが身体を離して、私の顔を見る。




 何か分からない私は頭にはてなマークを浮かべた。