*朋実視点。* 「んぁ……」 目が覚めたそこは、優哉さんの病室だった。 泣くのに疲れて眠ってしまったらしい。 中3にもなって恥ずかしい。 車椅子に寝かされた私の上には、毛布がかけられていた。 優哉さんかな、 「あ、起きた……?」 窓の外を見つめていた優哉さんは、私が起きたことに気づくと、此方を見てにっこり笑った。 鼓動が速くなる。 好きって自覚したとたん、なんだかとてもそれが恥ずかしくて 顔の周りがあつくなった。