驚いた。 顔に出てたかな、そう思い笑顔を作り直す。 「そんなことないですよ。優哉さん」 優哉さんはやっぱり心配そうな顔をしたけれど 私は、元気に見せた。 この身体じゃ少し傷が痛んだけれど。 「さん付けしないでいいよ、敬語もやめていい」 「優………っ」 「え?」 「優って、呼んでいい?」 なんで、そう呼ぼうと思ったかはわからない。 けど、無性にそう呼びたくなった。