ーそれから数年後





「もう、優哉さん!!はやくしてくださいよ!!」
「待ってって」





22歳になった私と26歳の優哉さん。





「なんでもっとはやく準備してないんですか!!」
「ごめんって。ほら、いくよ!!」





優哉さんが私の手をつかみ走り出す。


あの日、私を助けてくれたときとおんなじ手。