「わりっ!連絡入れるの忘れてた!」 『もう。遅いよ?ご飯作って冷蔵庫に入れとくから食べてね?』 「おう。ありがとなー。」 丸聞こえの2人の会話。 ……あたしのいないとこでやってよ。 電話から聞こえる可愛らしい声。 やっぱ彼女いるんだ。 でもそのことが…更にあたしの闘争心を煽る。 そして…、 「じゃーな?」 『ん。バイバイ。また電話するね。』 会話が終わった。 先生はほおを緩め、幸せそうな顔をで切った携帯を見つめている。 ……何なのよ。 あたしがここにいるのに。