学園祭の売上、集客ともに余裕でトップになり、日向プロデュースのカフェは、学園長にそのまま買いとられ、学園の敷地内でもあるが、一般客も集客したいがために裏門に新たに店舗を設計し、【エリー】というカフェに名をかえることになった

ちなみに、エリーは、学園長の幼少時代の呼び名だったらしい・・・

インテリアの内装もそのまま・・

そして、そのカフェで働いているのは・・・

姫花と咲の二代看板娘だった・・・

これも、学園長の計算で、この看板娘のおかげで、近くのキラキラ高校や少し先のオフィス街からも客が集まってくる

姫花達にとっても、ただのウェイトレスで時給2000円は魅力的だった

もちろん破格な訳で、姫花と咲以外にも、数名いるバイトの時給は相場に少し色がついたくらいだった

学園祭のメニューはAQUAで仕込んでもらってはいたが、今は、学園のカフェテリアの料理長とパティシエが腕を振るっていた

日向と大吾は、自分達の目の届かないところに、かわいい彼女を置いておくのにかなり抵抗があった

日向は姫花のバイトに合わせ、たまにバイオリンを弾きにいったり、コーヒーを飲みに行くことはできたが、大吾は周囲がパニックになるので、そうもいかず、イライラが募るばかりだったが、咲自身はそんな事に気づくわけでもなく、姫花と放課後のバイトライフを満喫していた

潤也と賢次とりんはこの前の特番で放送したヤンキー系ドラマがかなりの数字が取れたらしく、年明けから連ドラになる事に決まり、早くもその撮影に入っていた。

今回は、ガクや龍馬、大吾までもが友情出演という形でそれぞれゲスト出演するらしく、忙しい毎日を送っていたし、日向も自分の中で復活を意味するクリスマスのリサイタルの準備に余念がなかった。

「ヒナ、今日の演奏もすっごく良かったよ。 思わず、バイト中だってこと忘れちゃった!」

2週間後に迫った日向のリサイタル・・

その合間をぬって、今日は、姫花のバイトに合わせ、エリーで数曲演奏した日向の車で帰宅していた

咲も乗っていたのだが、久しぶりに大吾と会うというのでさっきAQUAに送り届けたところだった