無愛想な彼が私を見ない理由




『なに?あの人ボケてんの??』


「叶波っ!!佐倉くんをそんな扱いしないでよーっ!!」


私は叶波をじっと見た。

佐倉くんはいい人なんだって!!


『えー………。

けど、葉月さー。その本もう読んだんでしょ?

いつ貸すの??』


うっ………。

や、やっぱきたか……、その質問……。


「………………どうしよ……」


『あ、なに。全然考えてないの?

あーあ、せっかくのチャンスなんでしょー?』


叶波は棒読みで視線を私じゃ無いところに

もっていった。