無愛想な彼が私を見ない理由




………………けど、一度も彼とは目が合わない。


偶然?それとも…………わざとなのかな………。


そう考えると少し気分が落ちた。


けど、そんなことも彼の言葉で吹っ飛ばされた。


『じゃあ、岡野さん。

その本、読み終わったら俺に貸してよ』


なんてまた、無愛想な感じで言われたのだ。

思わず「はい?」と言ってしまいそうになった。


「えぇと…………っ」


あの本を読むの??この本を??

ケータイ小説のすごく甘いやつだよ??

ショートケーキみたいに甘いやつだよ??