無愛想な彼が私を見ない理由




その声は明らかに女子の声ではなくて、

男子……、男の人の声だった。


「あっ………」


振り返った先には、


『朝はいきなり、ごめん』


転校生の柳くんがいた。
  
よく見るとこの人は猫毛っぽい髪……。


「え、平気です……っ」


ダメだ、やっぱり男の子と話すのは緊張する。

少しだけ声が震えた。


よくこんなんで、人を好きになれたなぁ……。

なんて、つくづく思う。


きっと佐倉くんは特別。