『………顔がにやけると』


「違うよ!!た、確かに言われたけど、

そんなことないんだって!!」


『…言われたんだ』


「…言われた………」


絶対変な子だと思われてるよ……、私……。

“よくにやける子”みたいな…。


どうしよう……。


『……そんなに落ち込まないでよ、

平気だって、佐倉なら』


叶波が私の肩をポンッと叩く。

でも、落ち込むものは落ち込みます…。


『ほーらー、学校着いちゃうよー?』


そう言われて顔を上げると、

学校に着くちょっと前の、所まで来ていた。