無愛想な彼が私を見ない理由




油断してたらダメじゃんかぁ…っ!


『帰る??』


「あ、うん!」


わぁ、また佐倉くんと途中まで帰れる…!

あれ、おかしいな?


進展したはずなのに、なんか…変わんない気がする…。


………わがままかな。


「佐倉くん、本あったんだ」


『うん、すぐ見つけたよ。

俺は背の心配ないし』


今、ちょっとひどいこと言ったよね?佐倉くん。

私だって別に小さくないよ?


確かに本は取れなかったけど。


「それは、本が高いところに……っ」


ポンッと佐倉くんは私の頭を叩いて、


『うん、冗談』


って言った。