無愛想な彼が私を見ない理由




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『いや、まじでありがとー佐倉』


「別にいいけど」


帰り、誘われたから波多野と一緒にいる。

けど、


「岡野さんと東堂もいるんだ」


それは初耳だぞ、波多野。

岡野さんは東堂と楽しそうに話している。


『いいじゃん!叶波彼女だし。

岡野ちゃんは叶波の友達だし』


まぁ、別にいいんだけど。


『お前って誰かを可愛いとか思うの?』


波多野はふと、そんなことを聞いてきた。


「………あるけど」


俺にだってそんぐらいの感情はあるわ。


『…………岡野ちゃん?』


「……」


いちおう黙っといた。