無愛想な彼が私を見ない理由




『岡野さん、顔赤…』


「うわぁぁぁっ!失礼しますぅーっ!!」


佐倉くんの声をかき消して、私は教室の外へ逃げた。

人ごみにまた、つっこんで。


(佐倉くんに見られたくない、こんな顔…っ)


私は走ってトイレまで行った。


そこで自分の顔を鏡で見る。


「うわぁ………真っ赤………」


自分でも分かるくらい、顔が赤かった。

熱いし。


佐倉くんにあんなこと言われたら………。

こうなるに決まってるよ………。


夢じゃないよね?