『ねぇ、修?

前髪切らないの??』


「………切ろうかと思ってるけど」


長くて正直邪魔だし……。

本読む時とか、本読む時とか……。


『なんで?まだ“怖がられる”とか思ってるの?』


早瀬は少し笑いながらそう言った。

俺は黙る。


『気にしすぎだって、

いつの話?そのことは』


「……………4歳?』 


『古いな~……。切ろうよ、そろそろ』


俺の前髪が長い理由は、

目つきの悪いせいで、昔怖がられたことがあるから。