-Hiroya-side 「好きです」 舞に言われた。 正直戸惑った。 あの事を知らないままだったら、俺はOKしていただろう。 舞は悪くない。 そう思っているけど、母さんのことを思うとどうしてもダメなんだ。 ごめん舞、嘘をついちまった… ごめんな……… 舞に返事を告げて屋上からでようとした。 そのとき、頬に冷たいものが当たった。 最初は何か分からなかったが、口に入ったそれはとてもしょっぱかった。 涙を流していた。