冷静にいようと努めるがその努力もむなしく、私は嬉しさと驚きでパニックだった。
「本当に、本当？」
「本当に、本当。」
「本当に、本当の、本当？」
「本当に、本当の、本当。」
「良かったぁ〜」
小さく呟く。
なんだ、両思いじゃん！
今まで佳織に好きな人とか考えてなかったから、本当に驚いた。
しかも彼方だったなんて。
「舞には、最初に話しておきたくて。」
照れて顔を赤くしながらそう言う佳織はどっからどう見ても恋する少女で、ほんとなんで今まで気付かなかったんだろう。
「応援するよ！ありがとう、話してくれて」
「こちらこそ、舞に話して少し勇気出た！ありがとうね。………で？」
うん、本当に良かったよ！
ん…？
……………で？
「何が"で"なの？」
