プロロロ…プロロロ… 『もしもし、浩哉か、どうした?』 「夜遅くに悪いな。どうしても聞きたい事があるんだ」 『なんだよ…急に』 「舞、の事なんだ」 『お!とうとう気持ち伝えたか?!』 とはしゃいだ様子の彼方が電話の向こうで言う。 「…………舞の父親ってタクシードライバーだったりしたか…?」