「舞、おはよ」
私に気づいた浩哉が優しい眼差しでそう言うと、
「まいーっ!待ってたよ!」
佳織がそう言って私に抱きつく。
佳織は私が病気であると知ってから一段と私に甘くなった。
私のこと心配してくれてるんだよね…
「はよー!」
彼方も笑いながらそう言う。
「みんな集まったかー?」
と先生が言うのを聞いて、みんな元気よく『はーい』と言う。
「お前ら元気だなー、よし、乗るぞ!」
先生のその合図で私たちはバスへ駆け込む。
このメンバーで行ける修学旅行。
絶対楽しいに決まってる!
そう思いながら、バスに乗ると

