__________ ________ ______ 今日は待ちに待った修学旅行。 「よしっ…」 鏡を見ながら髪を整える。 いつもは下ろしている髪を今日だけポニーテールにしてみる。 浩哉、気づいてくれるかな? 「舞、何かあったらすぐに先生に言うのよ」 お母さんが心配そうな面持ちでそう言う。 私の病気のせいで、だいぶ過保護になったお母さん。 心配かけてごめんね…と心の中で思いながら靴を履く。 「分かってるよ。行ってきます!」 なるべく元気な声でそう言うと、お母さんは少し微笑んだ。