そうして、浩哉は落ち着くまで私のことを優しく抱きしめてくれた。
「…ごめんね浩哉、私ちゃんと言う。」
そして、私は今あったこと全てを浩哉に伝えた。
何も隠さずに。
聞き終わった浩哉は、すぐに
「行ってきなよ。アメリカ」
と言った。
「俺は何年、何十年でも舞を待ってる。たとえ舞が俺のことを忘れても俺は舞を探しに行く。世界のどこにいても。……こんな言葉(セリフ)クサイか?」
ううん。クサくなんかないよ。
すごく嬉しい。
私はこんなにも必要とされてるって思えた。
生きたい。
浩哉と一緒に、何年も何十年も生きたい。
私もね、もし浩哉が私のことを忘れても、絶対もう一度浩哉を探すよ。

