「行きましょう!すぐにでも!!」
お母さんはそう言った。
でもその言葉はお父さんによって制止される。
「やめなさい、今は舞に聞いてるんだ」
「でも、舞が生きられるのよ?!」
「アメリカは遠い。舞はまだ高校生だぞ?色んな不安がある。本人の意思なしで私たちは介入できない。」
お父さんが強く言い切ると、お母さんは子犬のようにしゅんと黙ってしまった。
「舞ちゃん、どうする?自分の意思でちゃんと答えを決めな。」
先生が優しく聞いてくれる。
でも私はまだ答えが出せそうになく、何も口にせず俯くことしか出来ない。

