弓弦は目を見開き驚いているようだった。 だが、すぐにいつものように戻り俺に聞いた。 「それで…それで舞を振ったのか?」 図星だ… 俺は、舞が悪くないと思っていながら、お母さんのために舞を振った。 「はっ…なんだよ、それ。そんなんで振ったのか?殴る気も失せた。」 「お前にとっては、そんなんでかもしれねぇけど、俺の母さんの事とか考えると無理なんだよ。」