それでも俺は諦めず、 「話したいことがある。」 と言った。 そして、弓弦は渋々ながら着いて来た。 「何だよ、早くしないとチャイムが鳴る。」 「お前…舞と、付き合ってんのか?」 率直に聞いた。 「……お前には関係ないだろ。」 少し間を開けて弓弦はそう言った。 「気になるんだよ…」 「じゃあ、こっちから質問するけど、俺たちが仮に付き合ってたとしたらどうするんだ?」 「俺は、何も言わない。けど、今朝舞が泣いていた気がしたから…」