「突然電話がかかって来て、交通事故だって…」 弓弦の声が少し震えているのに気が付いた。 衝撃だった。 弓弦にそんな過去があったなんて… 「それで、俺は恋する事をやめた。」 恋する事を……やめた…? 「だけど、思い出したんだ。彼女にずっと笑っていて欲しいって言われたのを」 気が付いたら、 私の目から涙が溢れ出ていた。 「そして、舞に出会った。奇跡だと思った。」 「弓弦…」 「俺と付き合ってください。」 切なそうな顔で、もう一度言われた。