「…でも………」 「…俺は、中2の時に大切な人を失ったんだ。」 私が困っていると、弓弦が喋り始めた。 「大切な、人…?」 「本当に好きだった。俺に、誰を好きになるのかは自由、と教えてくれたのもあいつだった。」 "誰を好きになるのかは自由" それは、弓弦が前に私を慰めるために言ってくれた言葉。 弓弦の目を見て、本当に彼女の事が好きだったんだと分かった。 「でも、突然だった。」