あぁ今日も退屈な1日が始まる



「倉永さん、お薬の時間ですよ。」




そう言って、いつものように看護婦がきてはおなじことばかり
もう疲れた…毎日毎日同じ1日が始まるだけ

そして走ることも友達と喋ることも
自分のやりたいことも出来ない



あぁ、またもう一回でいいから走りたい
またあの時のように風と一体化したい







風になりたい────。