「それに、性格だって女の子だよ。悩んでても言わないとことか、そのくせ無理やり笑うとことか…」

ポンと頭に先生の手が置かれた。

体の熱が全部そこに集まったみたいに火照ってるのが分かる。


「俺はすごく可愛いって思うけど?」

何でそんなこと言うかなぁ…

これが天然なんだとしたら、先生はそうとうタチが悪い天然だ。


あたしが俯いたままだから、先生は泣いてるって勘違いしたみたい。

少し屈んであたしの顔を覗き込んだ。

バッチリ目が合う。

あぁ…もう。

「あ…ごめんね」

頭に置かれてたてがパッと離れていく。

熱が集まってたその場所は、先生が離れたことで一気に冷めてしまった。