「夢菜、行こう!」
茜ちゃんが嬉しそうにあたしの手を引いた。
「茜ちゃん、幸せ?」
ふとあたしはそんなことを聞いてしまっていた。
なんで?聞かなくてもわかるでしょ。
「うん!とっても幸せ!裕さ…裕はすごく優しくてかっこよくてずっとこんな人と付き合いたいって思ってた理想の人なんだぁ。まだちょっとしか経ってないけどもっと色々知りたいの」
裕さんのこと裕って言いなおすのも可愛いなぁ。
茜ちゃんは素直で羨ましい。
私は…
もう人を好きになるのが怖かった。
信じていいのかわからない
幸せって心から言える自信がない。
私にはもう人を愛する気力は残ってない。

