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「どういうこと!?」

翌日、私は溜まり場の前で扉を開けようとした時
杏奈の大きな声が中から聞こえた。

「どうしたの?」

驚いてその中を覗いてみると……

「……何これ……!!」

信じられない光景が広がっていた。

「杏奈……これって」

そこには大きく荒らされた部屋。

そして、机の上には……
一通の可愛い便箋に入った手紙。

それを手に取って杏奈を見る。

杏奈は下を向いて顔がよく見えない。

「杏奈……何か、事情を知ってるんでしょ?」

杏奈は私に何か隠している。

その行動だけすぐにわかった。

「私……さっき社長からこの手紙を貰った」
「……え?」

杏奈は私の顔を死んだような顔で見る。

それはまるで、ゆかりんと出会う前のような……

「そしたら……これはゆかりんからだって。
ゆかりん、今日会社辞めたんだって」
「……え?」

その言葉で思わず持っていた鞄を床に落とした。

「それと……社長とゆかりんは親子の縁を切った。
秀も、Chargeを抜けたって……」
「そんな……」

どうして?

仲良くしてたじゃない。

しかも、結婚して、毎日が幸せそうだったのに!!

「実彩……読んでみて?」

私は杏奈の言葉通り急いで便箋を開ける。

「……!!」

私はそれを読んで涙が止まらなかった。

そして、私には行かないといけない場所がある。

「杏奈、Chargeの元に、行こ?」

すると杏奈は驚いた顔で私を見る。

「でも、実彩隆と会うのダメって」
「そんなのどうでもいいから!!」

私は思わず杏奈の手を引いて目的地に
走って向かった。