「海斗と会えなくてさみしいときは、この星に守ってもらってたんだよ、…ヒャッ」
悲しそうに笑った隣の彩花を、俺は抱き寄せた。
「星、見えないんだけど」
「俺が見てるからいーの」
泣いてるところなんて、見せらんねぇよ。
彩花のことになると、すぐ涙が出てくる。
彩花と出会った頃から、これは変わらない。きっと、これからも。
「海斗、泣いてる…?」
「バカ、泣いてないし」
一度でも君を手離した自分が悔しい。
これからは星じゃなくて、君のことは俺が守るから。
「前にも言ったけどさ、傷つけるのも傷つけられるのも、海斗じゃなきゃイヤだから」
「…うん」
わかってる。わかってるから、俺がこの手で守るんだ。
いつか星にした『ふたりで輝く未来を作ります』という誓い。
まだ少し遠いけど、必ず現実にする。
「彩花…」
「……ん、っ…」
彩花の冷えた唇にキスをした。
ついばむようなキスを繰り返すと彩花が息を吸うのに唇を小さく開いたので、俺はそのまま舌を侵入させる。
彩花の熱を口内に感じながら、抱きしめる腕に力をこめると彼女からも返ってきた。
そして、開け放った窓を手探りで閉めると、彩花の背後にあるベッドに二人で倒れ込んだ。
唇を離し、彩花を組み敷くような体制を取るとバチリ、と視線が絡む。
ほんとうにかわいい。彩花の何もかもがいとおしいく思う。
「泣いてもいいんだからね」
「あほ、泣かねーし」
「痛っ、」
生意気な彩花の鼻をむぎゅ、とつまんだ。
「好き…」
「俺も、好きだ」
求め求められる喜び。
愛し、愛される幸せ。
小さなことだけど、大事で大切で。
君との幸せを、俺の手で──。
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