僕は君の名前を呼ぶ



「返事は?」


「は、はい!」


「ん、約束な。じゃあね、橘さん。また月曜日」


橘さんは家の中に消えていった。




…まだ実感がない。

2年前は勝手に彼女のことを見て勝手に恋に落ちていただけだったのに、今は名前を知ることができて、クラスも同じになって、こうして話しをしている。


何度も夢で見た彼女がさっきまで俺の隣にいた。

今は彼女がいなくなった右側の肩が少しさみしい。


でも、

「笑って欲しい」

とりあえず、今の俺の願いはこれだけだ。