その日の放課後、薺ちゃんにお昼休みのことを話した。 薺ちゃんは特に反応を示さず、「そっか」と言うだけだった。 分かれ道に来ると、薺ちゃんは私を真っ直ぐ見据えて言った。 「あとは、美和次第」 「…え…?」 「じゃあ、また明日」 薺ちゃんはそれだけ言って、歩いていってしまった。 『あとは、美和次第』 ……私、次第…? なんのこと……? 私はその意味がわからず、しばらく立ち尽くしていた。