新米教師"L"

「お前ら教師って、いっつもそうだよな!!
俺等生徒の意見なんてまるで聞かずによぉ!
いつの間にかこっちが悪者なんだ!!
もういいよっ、俺が悪いん…!!」

「そういうことを言ってるんじゃねぇんだよッ!!!」

カノンの謝罪を遮ったエルを、カノンは驚いた目で見つめた。

「お前は、艶野先生が好きなんだろ!?
だったら、最後まで守り通せよ!!
騙されてようが、最後まで好きって気持ち貫き通せよっ!!

中途半端な気持ちで人を好きになってんじゃねぇよ!!!」

カノンの中で、エルの言葉が何度も響いていた。

カノンが口を開こうとしたとき、エルが艶野の方に体を向けた。

「艶野先生、あなたもあなただ。今回の事は、自業自得ですよ。
あなたに騙された男たちに、あなたは謝らなければならない。
それに、私は、私の教え子を騙したあなたを助ける気には
あまりならなかったんだ。
それでも、助けたのは…、カノンのおかげだ」

「…俺…?」

カノンはキョトンとし、艶野は黙って聞いている。

「カノンは、あなたを見殺しにすることもできたけど、
あなたへの憎しみを押し殺し、喧嘩中の友達に助けてほしいと
電話をしたんだ。
…だから、あなたは、カノンに心から謝り、お礼を言ってください」

エルはお願いします、と頭を下げた。