新米教師"L"

ガタガタと震え、引きつった笑いを浮かべて千明は問いかける。

「どおかな?」

エルはニコッと笑うと、千明の腹に一発喰らわした。

「うぐあっ…!!」

ボキッという音がいくつも聞こえ、千明は倒れこんだ。

エルの圧倒的な強さに、艶野はもちろん、
セイやカノン、フワも固まっていた。

「な、何あいつ…!?」

「く、クソつえぇ」

「暴走族の戦闘員を一発…!」

エルは、クルッとカノンたちの方に体を向けた。

カノンに歩み寄ると、胸ぐらをがっと掴んだ。

「!?」

「…カノン、てめぇ、何で艶野先生助けなかった?」

「…! そ、れは…っ」

「お前が一人でも倒せれば、艶野先生はきっと、もっと軽傷ですんだぜ。
もしかしたら、無傷で逃げることができたかも知れねぇ」

「おい、エル…!」

「…わかってんだよ、そんなこたぁっ!!」

カノンは、エルの腕を思いっきり払った。