「ち、中学の頃から、ずっと好きでしたっ!!
お付き合い、してくださいっ!!!」

カノンは右手を艶野に差し出し、深く頭を下げた。

すると、カノンの手に暖かい感触が触れた。

カノンが頭を上げると、先程より距離が近づいた艶野が手を握っていた。

「こちらこそ、お願いするわ。
…大事にしてね?」

悪戯っぽく笑う艶野に、カノンは顔を真っ赤にした。

「ぃよっしゃああぁぁっ!!!」



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