「いや、この学校ってさ、イケメン多いじゃん。
新任の男の方の教師も、かなりのルックスだったじゃん?

だから、待ってたら取られちまうかなー、って」

へぇ、とフワが言ったとき―――

「てめぇら、こんな所にいやがったのかッ!!」

三人はその大声にビクリとした。

すると、その声の主―――エルは、
セイたちでも上るのが大変なフェンスをものすごい速さで上り、
かなりの高さから飛び降りた。

「…連城崎!!」

三人が驚いているのを無視し、エルは三人を真っ直ぐ見据えた。

「お前ら、教室に来い。授業を始める」

「関わるなっつったろ…!」

セイは頭の後ろで腕を組み、フェンスにもたれかかった。

「…優月 星!! 私はお前らと深く深く関わることにした」

「はぁ!? なに言って…!」