屋上。

セイとカノン、そしてフワがいた。

「なー、セイ。お前さ、いつもに増して先公毛嫌いしてね?」

「…知らねぇよ、いつも通りだろ」

そうは言ってみたものの、正直、
セイ自身もいつもよりおかしいと思っていた。

しかし、なぜなのかは解らない。

「いつも通りじゃねーだろ。いつもだったら、
自分から屋上行くとか言わねーもん」

フワもカノンの言葉に頷く。

「あ、そういえばさ、ツヤちゃんへの告白、どうなったの?」

フワがカノンに聞く。
セイは、艶野には興味がなかったが、カノンの事なので聞いておいた。

「あー、明日、告るわ」

「えっ、ホントに!?」

セイもカノンも驚いた。
カノンは、照れ臭そうに言う。