間一髪、セイが男の腕を横から掴んだ。

腕は、びくともしない。

「…ッ!?」

「ぶつかってきたのはそっちだろーが。一言ぐらいねぇのかよ」

そう言い捨てると、セイは男の顔面を思いきり殴った。

「…ぐッ!!」

男は倒れこみ、血の出ている鼻を押さえて呻いた。

「おい、どうした?」

すると、路地の方から男の仲間らしき集団がやって来た。
1Dの人数より遥かに多い。

どの男も、かなり大柄だ。

「!?」

1Dの生徒は逃げ道を探すが、状況を把握した男たちがセイたちを囲む。

「…ちっ!」

セイは舌打ちをし、構える。
それを見て、他の生徒も覚悟を決めたように目の前の敵を睨みつけ構える。

ダッ…!

男たちと、1Dの生徒たちがぶつかった―――


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