「俺たちと、深く関わるんじゃねぇ」

「…!?」

エルは驚いてセイを睨みつけた。

「…何でだよ。生徒と先生がコミュニケーションとんのは普通だろうが」

エルがそう言うと、セイはエルをきつく睨んだ。

「…教師の、自分の価値観押し付けるとことか、威張り腐ってるとことか、
あいつらも俺も、ほんッと嫌ぇなんだよ…ッ!!」

そう吐き捨てると、セイはエルをどんっ、と押して去っていった。

「…っ!」

エルが棒立ちしていると、放送が流れた。

『本日の指導はこれでおしまいです。
寮生は寮に戻り、その他の生徒、職員は帰りの支度をしてください』


***