盛大な舌打ちをしたエルは、さらに竜を睨んだ。
しかし、竜は気がつかないフリをする。

「お、ここだな。
"嵐清男子高等学校 生徒・職員寮"」

エルと竜は冠嶋原校長から渡された鍵の番号を見て、
自分達の部屋を探す。

「あ、私はここだ! 109号室」

「俺は、110だな」

ドアの近くに名札を入れるケースがある。
それに自分達の名札を差し込んだ。

エルの周りの部屋は、竜以外全員生徒のようだ。

「じゃあな、堅物鬼蘭」

「あぁ、暴力連城崎」

バタン…

新米教師二人の初対面は最悪だった。


***