「…なんで、分かったんだよ」

抵抗しても無駄だと思ったのか、足を放り出しぼそりと呟く。

「んー?何がだ?」

「足」

エルは介抱の手を休めず答える。

「んなの、見てりゃわかる」

クラスの奴等にも気づかれたか?とセイが不安に思ったところで、エルが手を止め、セイと目を合わせる。



「私の、生徒だからな!」




「………!」