「どうも、レスキュー隊です」

「…はぁ?」

エルは屈託なくにっと笑う。

それに対し、セイは自分の足の状態を悟られないよう、ますます強く足を握る。



「そーんな押さえちゃ駄目だって」

しかし、エルは、そんなセイの手をいとも簡単にぽーんと蹴る。

「いっ…でぇ!」

「うるせー。早くジャージめくれ」

しかししかめっ面で動かないセイを見て、エルがさっさと捲り始める。