「…くっそ…!」

セイは自分の赤く腫れ上がった足を睨んだ。

「なんなんだよ…!」

少しでも痛みが収まるようにと、両手で隠すように足を押さえている。




「ぴーーぽーーぴーーぽーー!」

「!?」



いきなり下手くそなサイレンが聞こえた。

驚いてばっと顔をあげると

「……え、る…!」