「はぁ、そうですか」

「…連城崎くん、反応薄くないかね?」

エルはえっ、と驚いた。

「…ここは、普通の女性ならなんと答えりゃ…!
いや! なんと答えればよろしかったのでしょうか…!?」

エルのその反応に、冠嶋原校長は逆に困ったような顔をした。

「いや、気にしないのならいいのだがね…?」

「そうですか…?」

「まぁ、鬼蘭くんも寮に入るから、協力したまえ」

「うぇっ!? この堅物とですか!?」

エルは露骨に嫌そうな顔をした。
それに竜も反応し、エルを睨んだ。


こうして、エルと竜は睨み合いながら校長室を後にした。


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