新米教師"L"

一方、セイとカノンは歓声の中を駆け抜けていた。

『おーっと1Dが速いです!
もう少しで1Bを抜かし、一位に躍り出るかもしれません!!』

「はっ…ッ、はっ…ッ!」

セイとカノンは息を荒くしながらも、確実に一位のB組との差を埋めていた。

「ちぃ…ッ!!
なんであいつらあんなにはえーんだよ…!」

B組は舌打ち混じりにぼやく。