たどたどしすぎる挨拶を聞いた冠嶋原校長は、
驚いた顔をした。

「力仕事…?
女性なのに、変わっているねぇ」

その言葉を聞いたエルはビクッとした。

「いやっ! 嘘です!!
あの、模範に、じゃなくて…
えっと、力仕事っつーのは違って…!
とにかく、あの、頑張ります!」

慌てふためくエルを見て、冠嶋原校長はふっと笑った。
それを見て、エルはほっとしたように息をついた。

「わかった。よろしく。
じゃあ、4月8日の入学式、8時に職員室に来てくれ。
それまでは、寮でゆっくりしていてくれて構わない。
生徒に会うかもしれないが、その時はよろしく頼むよ」

「「はい」」

竜は軽く頷き、エルは満面の笑みで答えた。